• book010-kodomo

びっくり誕生日
(子ども版)

¥3,500(税別)

35ページ
サイズ:縦21.1cm×横17.5cm

カレン・M・ヘフティ 作
あき よしこ 訳
ヴァレリー・ウェブ 画

誕生日に、10個の魔法の鍵と11の部屋が、お子様を楽しい空想の世界に導きます。

Story ストーリー

絵本のストーリーと、オリジナルに変更可能な箇所をご確認ください。
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(ピンクとブルーのライン部分以外は、変更できません。)
(ピンクとブルーのラインは、実際の絵本では印刷されません。)
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たーちゃん
びっくりたんじょうび

あなたにおくる おはなしのほん

カレン・M・ヘフティ作
あき よしこ訳
ヴァレリー・ウェブ画

くぼた たかし さま
おたんじょうび おめでとう!

これは あなたのために
とくべつに つくられた おはなしのほんです。

6かいめのおたんじょうびだね
らいねんはしょうがくせいだ!
ともだちいっぱいできるといいね!

2016年7月15日
パパ
より

たーちゃんは うれしくて
なにをしても おちつきませんでした。
まちにまったひが、ついにやってくるのです!
とうきょうの みんなに 7月15日というひを
おぼえていてほしいと おもっていました。
このひ たーちゃん
さいに なるのです!
たーちゃんは ずっとまえから
おたんじょうかいの ことを かんがえていました。
「ぼくの おたんじょうびは
ほんとうにくるのかな?」
おたんじょうかいには たくさんのおともだちに
きてもらいたいと おもっていました。
けんちゃんや、ゆみちゃんや、まーくんには
ぜったいに きてもらいたいな。
そうしたらこんどの おたんじょうかいは
さいこうだ!」
たんじょうびの まえのよる、
たーちゃん
すてきな ゆめを みました。
おたんじょうかいの ために おしゃれをして
おおきなへやの まんなかに ひとりで
たっている ゆめです。
そのへやには いろのちがうドアが ありました。
たーちゃん
10この まほうのかぎが ついた かぎのわを
もっていました。
かぎのいろは ドアのいろと
おなじ くみあわせでした。
でも ひとつのドアだけ
おなじいろの かぎが ありません。
そのドアは とてもきれいな にじいろです。
「どうやって このへやに はいるのかな?
にじいろの かぎもないし、
ドアのとってだって ついてないし、
どうしたらいいのかな……そうだ!
けんちゃんや、ゆみちゃんや、まーくん
きいてみよう!」
たーちゃんは あおのドアを
あけようと おもいました。
あおいかぎを かぎあなに さしこんで
ゆっくりと ドアを おしあけると……
そこには かぞえきれないくらい たくさんの
ふうせんが ゆらりゆらりと ゆれていました。
おおきいの ちいさいの まるいの ながいの
くねくねしたのや おかしなかたちの ふうせんも
あります。
たーちゃんは うかれて
ふうせんを つつきながら
あるきまわりました。
なかには いままで みたこともないほど おおきい
まっさおな ふうせんも ありました。
あおのへやを みおわって、たーちゃん
しろいかぎで ドアをあけて、
そっと しろいへやに はいってみました。
そこには バースデー・ケーキが
いくつもいくつも ならんでいました。
ちいさいのや フルーツのケーキも あって、
たーちゃん ひとりでは
とても たべきれそうに ありません。
いちばん おいしそうなのは だんがさねの
しろいケーキでした。
けんちゃんや、ゆみちゃんや、まーくんも きっと
いっしょに このケーキを たべたがるだろうな」と
たーちゃんは おもいました。
さくらんぼのような あかいかぎで
つぎの ドアをあけると、
たーちゃんは びっくりして
ひっくりかえりそうに なりました。
めのまえに とけかかった ちょうとくだいの
アイスクリームが そびえたって いたのです!
さくらんぼと ナッツがはいっていて
ホイップクリームも たっぷり、
シロップもかかっています。
「アイスクリームの やまを すべりおりたら、
たのしいだろうな。
ほんとうに おいしそう……はやく たべたいな!」
たーちゃんは いいました。
つぎは オレンジいろの へやに いってみました。
ドアをあけると たーちゃん
おもわず くすくす わらってしまいました。
だって、おもしろい かっこうをした ピエロが
40にんも いたんです。
どのピエロも かみのけの いろは オレンジいろ!
ふとっちょのピエロ、やせたピエロ、
たのしそうなピエロ、なきがおのピエロも います。
てじなを したり、とんだり はねたりしている
ピエロも いました。
たーちゃんは わらいすぎて、
なみだが でてきました。
ゆめのなかの みどりのへやは、
プレゼントが つまりすぎていて
たーちゃんが ドアを
あけようとしても なかなか あきませんでした。
けんちゃんや、ゆみちゃんや、まーくんからの
プレゼントはどれかなぁ。
「このなかに たんじょうびに ほしいと
おもっていたものが あるといいけど……
あのみどりのはこが そうかな!?
あけてみようかな?」
たーちゃん
まよいましたが、おたんじょうかいまで
まつことにして、つぎのへやを
のぞいてみることに しました。
ピカピカに かがやいている きんいろのドアを
あけた たーちゃん
とびあがりました!
へやじゅう のりものだらけ。
まんなかにはきれいな きんいろの
メリーゴーランド!
きんいろのくらを つけた ポニーや かんらんしゃ、
でんしゃや じどうしゃの おもちゃも ありました。
ピンクのかぎで あけた へやは、
ピンクいろの あめが いっぱいでした。
「わあ、すごい!」
たーちゃんは さけびました。
「こんな いいゆめ はじめて!」
ぼうつきのペロペロキャンディ、
ほそながいペパーミントキャンディ、かたいの、
やわらかいの、チョコレートがついたのも……
あめ、あめ、あめ、あめだらけです。
たーちゃんは おもいました。
「このあめは
けんちゃんや、ゆみちゃんや、まーくん
わけることに しよーっと!」
ちゃいろのドアの へやは、いろいろな
ぬいぐるみで いっぱいでした。
たーちゃん
かわいくて ふかふかした ちゃいろの くまを
だっこしてみたいと おもいました。
たーちゃんより
せのたかい ほんものそっくりの きりんや、
かたてに のるくらい ちいさな ぬいぐるみも
いました。
「このぬいぐるみたちを みんな じぶんのへやに
つれていきたいな。
でも ベッドが どこだか
わからなくなったら、たいへんだ!」
ちょっと こまってしまった
たーちゃんです。
きいろのドアを たーちゃん
あけると、そこには おもしろそうな ゲームが
たくさん ありました。
ロバのしっぽのふくわらい、おはじき、おてだま、
りんごのヨーヨーつり、わなげや
いすとりゲームのいす……
たーちゃんは どのあそびから
はじめればいいのか、なやんでしまいました。
さいごのかぎは ぎんいろの かぎです。
たーちゃん
ぎんいろの へやのドアを あけました。
へやが いろんないろの テープで
かざられています。
そこには、おたんじょうかいに つかうものが
ぜんぶ そろっていました。
おさら、コップ、ナプキン、フォーク、
スプーン、ぎんのふえや、すず、ラッパ……
たんじょうかいに きてくれたみんなに
よろこんでもらえそうなものが なんでもありました。
たーちゃんは まだ
ゆめのなかです。
にじいろの ドアのまえに たっているのに、
やっぱり かぎが ありません。
かがみこんで かぎあなから なかを のぞいた
たーちゃんは びっくりしました。
「ここなら おたんじょうかいが すぐに
はじめられる!」
そこには ほかのへやで みたものが
ぜんぶ ありました。
でも、へやには だれもいません。
たーちゃんは すごく
かなしくなって、つぶやきました。
「ひとりだけの おたんじょうかいなんて
たのしくないよ」
ちょうど そのとき めがさめました。
たーちゃんが きがえて
いそいで だいどころに いくと、
ゆめでみた にじいろの へやと
おなじ かざりつけが してあります!
「おたんじょうび おめでとう!」
みんなのこえが しました。
たーちゃんが ふりかえると
けんちゃんや、ゆみちゃんや、まーくんも います。
「わー、びっくりした!
でも さいこうのたんじょうかいだ!
みんな ほんとうに ありがとう!」
たーちゃん
おたんじょうかいに きてくれたひと

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